3歳からの矯正とは
乳歯が生え揃う3歳前後から始める、いちばん早い時期の矯正です。歯を並べることが目的ではなく、受け口や咬み合わせのズレの背景にある舌の位置や呼吸のしかたを整え、上あごと下あごが正しい方向へ育つよう導きます。装置は就寝中の装着が中心のため、お子さまの負担が少ない時期でもあります。「まだ乳歯なのに、今から診てもらってもいいのかな」。そう迷っている保護者様は、「東大阪グリーン歯科・矯正歯科」までご相談ください。
お子さまにこんな様子はありませんか
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている
- 上下の前歯の間に隙間があり前歯で噛み切れない
- 指しゃぶりが4歳を過ぎても続いている
- 口をぽかんと開けていることが多い
- 上唇を噛んだり吸ったりする癖がある
- いつも同じ側で頬杖をつく、うつ伏せで寝ている
ひとつでも当てはまる方は、一度お口の状態を確認しにいらしてください。


毎日の癖が歯とあごの育ち方を左右します
歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。乳歯の時期に多いのは、癖の力が歯やあごに加わり続けることで育つ方向が変わっていくケースです。
指を吸う力は前歯を前へ押し出し、上下の前歯の間に隙間をつくります。口で息をしていると舌は下がったままになり、上あごの内側から広げる力が働かないため、上あごの幅が育ちにくくなります。上唇を噛む癖は上の前歯を内側へ押し込み、下あごが前に出た見た目につながります。頬杖やうつ伏せ寝は、片側からあごを圧迫し続けます。
こうした癖は、本人も保護者様も気づかないうちに毎日続いています。装置で形を整えても癖が残っていると、元へ戻りやすくなります。当院ではまず原因にあたる癖を見つけることから始めます。
受け口は気になった時点でまずはご相談ください
受け口は下あごが出ている状態に見えますが、乳歯の時期の受け口では、下あごが伸びすぎているのではなく上あごの育ちが足りていない場合が多くあります。原因が上あご側にあるため、上あごの成長が残っている時期は、育つ方向を助けるアプローチが選べます。
上あごの成長は10歳ごろまでに全体の約90%が終わります。一方で下あごは背が伸びる時期に合わせて成長するため、待つほど上下の差が開いていくことがあります。骨の成長が止まってからの受け口の治療は難しく、あごの骨を手術で動かす方法が選択肢に入る場合もあります。
3歳から5歳のうちに取り組めれば、就寝中の装置と癖の改善で、上下のバランスを整えていく方法から始められます。上あごを広げる時期の治療については10歳からの矯正のページでご紹介しています。

乳歯の時期に使う装置をご紹介します

ムーシールド
受け口の乳歯期に使う、やわらかい素材のマウスピース型の装置です。就寝中に装着し、舌が上あごの高い位置に収まるよう促しながら、上下の唇からかかる力のバランスを整えます。歯にワイヤーをかけて動かす装置ではないため、痛みはほとんどありません。日中は使わないため、保育園や幼稚園に持って行く必要もありません。
Vキッズ
こちらも就寝中に装着する、やわらかい素材の装置です。舌の位置と口のまわりの筋肉の使い方に働きかけ、口呼吸や舌の癖といった歯並びが乱れる原因にアプローチします。取り外しできるため、歯みがきはふだんどおりに行えます。

どちらの装置を使うかは、受け口の程度、舌の位置、口呼吸の有無などをふまえて決めます。装置を渡して終わりにせず、装着の状況を見ながら進め方を調整します。

嫌がるお子さまに無理はさせません
3歳から5歳のお子さまは、機嫌の良い日もそうでない日もあります。装置を口に入れられない日が続くこともめずらしくありません。当院は無理に続けさせることをしません。装置に慣れるまでの進め方を一緒に考え、ご家庭で声をかけるタイミングもお伝えします。今は待ったほうがよいと判断した場合は、通いながら様子を見る形もご提案します。
4歳で治療を始めた受け口の症例をご紹介します


下の前歯が上の前歯より前に出ていたお子さまです。1年半で上下の前歯の関係が整いました。
| 症状 | 受け口(反対咬合) |
| 治療開始年齢 | 4歳 |
| 治療内容 | Vkids |
| 治療期間 | 1年半 |
| 費用 | 77,000円(税込) |
| リスク・副作用 | 効果にはお子さまごとの個人差があります。装置の装着時間やトレーニングが十分でない場合、治療期間が延びることがあります。成長にともなって咬み合わせが変化することがあり、経過を見ながら追加の治療をご提案する場合があります。自由診療のため保険は適用されません。 |
年齢は目安であり、お口の状態によっては別の装置を選びます。この症例では5歳の時点でマイオブレースが適していると判断しました。装置の詳細はマイオブレースのページでご紹介しています。
小児矯正の料金は治療費用のページにまとめています。
よくある質問
3歳ごろからご相談いただけます。この時期は治療を始めるかどうかの判断だけでなく、癖の有無を確認しておくことにも意味があります。すぐに装置を使わない場合も、通いながら成長を見る形をご提案します。
目的は乳歯を並べることではなく、あごが育つ方向と舌や呼吸の使い方を整えることです。永久歯が生えてくる土台に働きかけるため、この時期の取り組みが後の治療の選択肢に関わってきます。
経過を見る判断が適切な場合もあります。ただし受け口のように原因が上あごの育ちにある場合は、成長が残っている時期に選べる方法があります。今どの状態にあるのかを検査で確かめたうえでご説明します。
無理に続けさせることはしません。慣れるまでの進め方を一緒に考え、それでも難しい場合は時期をずらす判断もします。装置を使えない期間も、癖の改善から取り組めます。
4歳を過ぎても続いている場合は、前歯やあごの形に影響することがあります。叱ってやめさせる方法ではなく、口のまわりの筋肉の使い方を変える練習から取り組みます。ご家庭での接し方も一緒に確認します。
