マイオブレースとは
歯並びが乱れた原因に働きかける、取り外しできるマウスピース型の装置です。歯に強い力をかけて動かすのではなく、舌の位置や唇の力のバランスを整えながら、あごと歯列が育つ方向を導きます。装置だけを渡すのではなく、舌や呼吸の使い方を変えるトレーニングとあわせて進めます。「うちの子の歯並び、装置をつければ治るのかな」。そう考えている保護者様は、「東大阪グリーン歯科・矯正歯科」までご相談ください。

歯並びが乱れる原因は歯そのものではありません
本来、舌は上あごの内側に軽く触れた位置に収まっています。この位置に舌があることで、内側から上あごを広げる力が働きます。ところが舌が下がったままになると、その力が働かず、あごの幅が育ちにくくなります。
舌が下がる背景には、口で息をする習慣、飲み込むときに舌を前へ押し出す癖、唇に力が入りすぎている状態や逆に閉じる力が弱い状態があります。歯を並べても、こうした原因が残っていると元へ戻りやすくなります。マイオブレースはこの原因に働きかける装置です。
こんな歯並びが気になっていませんか
- 前歯がガタガタに重なっている
- 下の前歯が上の前歯より前に出ている
- 上下の奥歯が横にずれた状態で咬んでいる
- 上の前歯が下の前歯を深く覆っている
- 前歯に隙間があいている
いずれもマイオブレースの対象になる歯並びです。ただし装置を使うかどうかを先に決めるのではなく、そうなった原因を確かめるところから始めます。

マイオブレースは原因に働きかける装置です
装置の仕組みと使い方
やわらかい素材でできた装置を口に入れると、舌が上あごの正しい位置に収まるよう促され、唇や頬からかかる力のバランスが整います。歯を強い力で押して動かす構造ではないため、痛みはほとんどありません。
装着は日中1時間と就寝時です。日中の1時間はご自宅で過ごす時間に充てられるため、学校に持って行く必要がありません。取り外せるので歯みがきはふだんどおりに行え、装置を紛失して作り替える場面も固定式に比べて少なくなります。

ワイヤー矯正との違い
| マイオブレース | ワイヤー矯正 | |
|---|---|---|
| 働きかける対象 | 舌や呼吸など歯並びが乱れた原因 | 歯そのものの位置 |
| 装着時間 | 日中1時間と就寝時 | 固定のため終日 |
| 取り外し | できる | できない |
| 痛み | 強い痛みは出にくい | 調整後に痛みが出ることがある |
| 歯みがき | ふだんどおり | 装置の周りに手間がかかる |
歯の位置を細かく整える段階ではワイヤーやマウスピースが向いています。当院はどちらか一方に決めているのではなく、お子さまの状態と時期に応じて使い分けます。年齢別の進め方は6歳からの矯正のページでご紹介しています。
アクティビティで舌と呼吸の使い方を変えます

装置と並行して行うトレーニングです。舌を上あごにつけた状態を保つ練習、鼻で呼吸する練習、飲み込むときに舌を前へ出さない練習を、段階を追って身につけます。お子さまの様子を見ながら内容を調整します。
原因にあたる癖が整うと、治療後の後戻りが起きにくくなります。装置を入れている期間だけ整った状態にするのではなく、装置が外れたあとも保てる状態を目指します。
舌の動きに制限がある場合は舌小帯の処置も院内で行えます
舌の裏側にある舌小帯というひもが短いために、舌が上あごまで届かないお子さまがいます。この場合はトレーニングだけでは改善が難しく、局所麻酔での処置を院内で行えます。処置の前後には舌のトレーニングが必要です。処置だけを行っても舌の使い方は変わらないため、必ずトレーニングとあわせて進めます。
お子様のペースで進めます
当院にはお子さまのトレーニング専用の個室があります。待ち時間を過ごすためのキッズスペースではなく、舌や呼吸の使い方を身につける場としてつくりました。装置で歯を並べるだけでは変わらない、歯並びが乱れた原因そのものに向き合う場所です。トレーナーがレクチャーを担当し、お子さまのやる気が続くよう関わりながら進めます。

7歳で治療を始めた交叉咬合の症例をご紹介します


上下の奥歯が横にずれた状態で咬んでいたお子さまです。マイオブレースとトレーニングで舌の位置を整えながらあごの幅を確保し、1年半で上下の咬み合わせが揃いました。
| 症状 | 交叉咬合 |
| 治療開始年齢 | 7歳 |
| 治療内容 | マイオブレース+アクティビティ |
| 治療期間 | 1年6ヶ月(9歳で終了) |
| 費用 | 440,000円(税込) |
| リスク・副作用 | 効果にはお子さまごとの個人差があります。装置の装着時間やトレーニングが十分でない場合、治療期間が延びることがあります。治療後に歯並びが後戻りする場合があり、保定装置による管理を行います。自由診療のため保険は適用されません。 |
小児矯正の料金は治療費用のページにまとめています。
よくある質問
6歳前後から9歳ごろのお子さまが中心です。乳歯の時期はムーシールドやVキッズを使うことが多く、3歳からの矯正のページでご紹介しています。
お口の状態によりますが、数ヶ月で舌の位置や口の閉じ方が変わってくるお子さまが多くいます。歯並びの変化は装着とトレーニングの積み重ね方によって差が出るため、通院ごとに写真で経過をお見せします。
1日忘れたことで振り出しに戻るものではありません。ただし着けない日が続くと計画どおりに進まないため、続け方をご一緒に考えます。うまくいかない時期があっても立て直せる進め方をご提案します。
マイオブレースとトレーニングだけで整うお子さまもいます。歯並びや顎の状態によっては、あごを広げる装置やマウスピースを組み合わせる場合があります。検査の結果をお見せしながらご説明します。
作り替えが必要になります。取り外しできる装置のため紛失の可能性はありますが、保管の方法をお伝えし、なくしにくい使い方をご案内します。
